タナックスの経営理念10ヶ条

  1. 顧客の信頼を得て次に繋がるビジネスチャンスを狙う
  2. 時代の変化に対応して競争力を身につける
  3. 常に全力投球し手を抜かない
  4. 失敗を恐れず進んで行く精神を持つ
  5. 成功の喜びを皆で分ち合う
  6. 物創りの楽しさを忘れずに業務に取り組む
  7. 人に感謝されることの大事さを心に刻む
  8. 楽な道は選ばず突き進む
  9. 社会貢献のできる企業に成長させる
  10. 長く繁栄する会社経営を目指す

タナックスの経営理論

はじめに

不況と2011年の震災の影響で、社会全体の業績が悪化していることは、皆さんご承知かと思いますが、どこの会社もこの状況と向かい合いながら、決められた利益水準に達することが出来ない場合は、会社は赤字決済となり、その状況が長引き、変わることがなければ、会社は倒産の危機を向かえ、無くなってしまうことになるのは、誰が考えてもわかることでしょう。
今回は会社の経営学と、その考え方を2つの観点から見つめ直して、説明したいと思います。
ほとんどの会社は業績が落ちると、業務の締め付けを行い経費の削減はもとよりノルマなどの提示をし、その目標に向かって凹んだ売上と利益をもとの位置に戻すことを最優先として、その手段と中身は乱暴な方法も多いはずです。
実際にこの方法で、一時的に業績は間違いなく上がるでしょう。
ただ長いサイクルで見てみると、スタッフの士気を低下させ組織を疲弊させるだけの結果に終わることにつながります。
この問題を考える上で参考になるのが、マグレガーのX理論・Y理論です。

X理論とY理論

X理論とは、人間はもともと誰もが怠け者で、できるだけ仕事をしたくないと思っています。
したがって大抵の人間は統制や命令、あるいは処罰で脅さなければ企業の達成に十分な力を出さないとされます。
また普通の人間は命令されるほうが好きで、責任を回避したがり、安全を望むという考えであると言われています。
逆にY理論とは、人間はもともと仕事が嫌いということはなく、条件次第で仕事は満足感の源にもなり、逆に懲罰にもなるとされます。
従って統制や命令、処罰だけが企業目標の達成に力を発揮する手段ではなく、やりがいのある仕事を与えれば人は自ら働く生き物で、普通の人間は条件次第で責任を引き受けるばかりか、自ら責任を取ろうとする考えがあるのです。
このようにX理論とY理論の2つの見方で、Y理論の経営を行なっている会社のほうが高い成果をあげていると主張できるでしょう。
実際、信じて任せたほうが人は力を発揮します。時々悪いことをする者もいるが、それは一部のことです。
Y理論を実践化して成果を出すには、実際のスタッフのやる気を出して成果が上がったことの喜びを分ち合うことも必要でしょう。
また、Y理論は結果が出るまでに時間がかかることも認識しなければなりません。
短期で成果をあげるにはX理論で、厳しいノルマや目標を達成できない場合にはペナルティをあたえ追い立てるやり方で、結果V字回復をなしとげる会社もありますが、そのやり方は会社そのものの崩壊につながりかねません。
Y理論に基づいた経営を行なえば、社員のミスも多く問題が多いこともありますが、5年後、10年後には必ず違ったビジョンが生まれ、会社を好きになり、仕事に対する意欲も向上するはずです。
今回の内容で伝えたいことを個々に理解して頂き、会社とスタッフの考え方に相違が生じることがなく実践できれば、長いサイクルで会社の存続と利益の確保が可能となり、良い会社になることは間違いないでしょう。